総合病院から透析クリニックに転職して年収が80万上がった話
「臨床工学技士って、透析クリニックに移ると給料は上がるの?スキルは落ちるんじゃないの?」
僕自身がこの疑問を持ったまま、実際に総合病院から透析クリニックに転職しました。
結論から言うと、年収は80万円上がって、当然ながら透析のスキルはむしろ深まりました。
ただ「透析クリニックが誰にとっても正解」ではありません。
この記事では、現役CEの僕が実際に移ってわかったリアルなメリットとデメリットを、正直に書きます。
【結論】総合病院から透析クリニックに移って、年収もスキルも上がった
結論から話すと、僕が総合病院から透析クリニックに転職して得たものは、大きく3つでした。
- 年収が80万円上がった
- 待機(オンコール)がなくなった
- 透析のスキルが深く身についた
「透析クリニック=楽だけどスキルが落ちる」というイメージを持つ人は多いですが、スキルが落ちるわけではなく、幅が狭まるというのが正しいかもしれません。
CEの年収そのものの全体像は臨床工学技士の平均年収と給料アップの方法にまとめているので、あわせて読んでみてください。
なぜ僕が透析クリニックを選んだのか
正直に言うと、僕は「前の職場がイヤで逃げ出した」わけではありません。
イヤではなかったといえばうそになりますが、しっかりと次の職場は見極めたうえで転職をしました。
実際に半年間くらいは転職活動をしていました。
気負わずにゆっくりと転職活動をするのが自分の腑に落ちる選択ができると思います。
時間単価と「戻れるスキル」を重視した
優先順位としては、時間単価が一番でした。人間関係や将来性は、正直あまり気にしていませんでした。
気にしても仕方がない、というのが僕の考え方です。
人間関係に関しては、入職しないとわからないのがほとんどなので…
それより大事にしたのは、「資格だけ持っていても意味がない」という危機感でした。
臨床工学技士を続けるかわからないので、もし他の仕事に挑戦して、うまくいかなかったとき。
そのときに戻ってこられるだけのスキルを、手に職として持っておきたかりました。そのために選んだのが透析でした。
また、臨床工学技士が臨床業務で最も深くかかわれる業務が透析だと思ったのも透析クリニックを選んだ理由の一つです。
透析は「業務に深く携われて」「多くの病院で必要とされる」スキル
透析クリニックを選んだ理由は、具体的にはこうです。
- 臨床工学技士の業務の中でも、最も治療に携われる
- スタートの給料が割といい施設が多い
- 待機(オンコール)がない
- 多くの病院で必要とされる=どこでも通用する
「つぶしが効くスキル」を、いい条件で身につけられます。
これが透析クリニックを選んだ一番の理由でした。
最終的には「開院したばかりのクリニック」を選んだ
僕は、開院予定のクリニックを選びました。
理由は、出来上がった職場に入るより、1から自分たちで作れる場所のほうがいいと思ったからです。
実際に移ってわかったメリット・デメリット
ここからは、いい話だけでなく正直に書きます。
メリット①:透析のスキルが、総合病院より速く深く身についた
一番大きかったのはこれです。
透析に関するスキル ― 穿刺技術、透析装置の操作、トラブル対応は、総合病院にいた頃より圧倒的に速く深く身につきました。
理由はシンプルで、総合病院はローテーション制だからです。
いろんな業務を回る分、一つの業務にあたる時間がどうしても短くなります。
透析クリニックなら、毎日透析に専念できます。同じ時間でも、透析の熟練度の伸び方がまるで違いました。

でも、透析しかできなくなるってことじゃない?

そうとも言える。だから「透析を極めたいか」で向き不向きが分かれるんだ。ここは正直に、このあと書くね
メリット②:職場の雰囲気を、自分たちで作れた
開院時から入ったことで得られたのが、これです。
人間関係も、職場の雰囲気も、自分たちで決められました。
多くの病院では出来上がったローカルルールや上司の機嫌取りなどが多いという話をよく聞きます。
しかし、すでに出来上がったルールや空気に合わせるのではなく、フラットな関係を最初から築けました。
「これ、こうしたほうがよくないですか」と提案しやすい環境を、自分たちで作れたのは大きかったです。
メリット③:待機なし・スタート給料もよくて、数年で年収は80万アップ
生活面での変化がこれです。
待機(オンコール)がないので、仕事以外の時間が読める。
スタートの給料も割とよくて、結果的に年収は80万円上がりました。
この「時間が読める」ことが、僕にとっては何より大きかりました。
その時間で副業を始められたからです。CEが収入を増やす方法は臨床工学技士で稼ぐ方法は2つだけにまとめています。
デメリット①:開院時は、ボーナスが少なかった
正直なデメリットも書きます。
開院したばかりのクリニックに入ったので、最初のうちはボーナスがあまりよくありませんでした。
年収80万アップは、あくまで数年働いた今の話。立ち上げ期は我慢の時期もありました。
しかし、時間単価はかなり上がりました。
デメリット②:透析以外の業務がない
メリット①の裏返しです。
透析に専念できる=透析以外の業務を経験する機会はありません。
「臨床工学技士としていろんな業務を幅広く経験したい」という人には、透析クリニックは物足りないと思います。
透析クリニックは「透析を深めたい人」には最高ですが、「幅広く経験したい人」には向きません。ここを取り違えると後悔します。どちらを取るかを、先に自分で決めておくのが大事です。
透析クリニックへの転職を考えているCEへ
最後に、昔の僕と同じように迷っている人へ。
僕が一番伝えたいのは、まず動くことです。
正直に言うと、僕も転職する前は結構悩みました。
でも今振り返ると、あの悩んでいた時間は無駄だったと思っています。もっと早く動いていれば、と思うくらいです。
求人を見るだけでも、今の自分の市場価値や、狙える病院のレベルがわかります。
動いてみて初めて見える景色があります。
僕自身、転職のときはレバウェルなどのエージェントも併用しました。
その使い方は臨床工学技士に転職エージェントはいらない?併用した僕が直接応募で転職を決めた話に詳しく書いています。
現状維持が、いちばんのリスクだと思っています。
まとめ
この記事の要点です。
- 総合病院→透析クリニックで年収80万アップ・待機(オンコール)なし
- 「逃げ」ではなく「戻れるスキルを取りに行く」戦略的な転職だった
- 透析のスキルは、ローテーション制の総合病院より速く深く身につく
- ただし透析以外の業務はなく、立ち上げ期はボーナスも低め
- 迷うより、まず求人を見て動くこと
透析クリニックは、僕にとっては「スキル・年収・時間」を同時に手に入れられた選択でした。
でもそれは、自分が何を大事にするかをはっきりさせた上での話です。
給料や安定より「戻れるスキル」を取りに行く。
その判断が、5年後の今の僕を作っています。
未来の自分は、今日動いた自分にきっと感謝します。
関連記事
- 臨床工学技士の平均年収と給料アップの方法
- 臨床工学技士の転職、病院選びで後悔しないためにやるべきこと
- 臨床工学技士に転職エージェントはいらない?併用した僕が直接応募で転職を決めた話
- 臨床工学技士で稼ぐ方法は2つだけ
