臨床工学技士を辞めたい時に考える5つの選択肢|現役CEが本音で解説
この記事は、臨床工学技士 辞めたいと感じているCEに向けて、後悔しない選択をするための5つの選択肢を現役CEが解説する。
「臨床工学技士、もう辞めたいかもしれない」
そう検索してこの記事にたどり着いたなら、まず一つだけ伝えさせてほしい。
その気持ちは、間違いじゃない。
僕も同じことを思った時期があった。きっかけは、上司に収入の話を聞いた時だった。「このまま何十年もこの仕事を続けていいのか」と考えた瞬間に、辞めたい気持ちがすっと出てきたのを覚えている。
結論から言うと、辞めたい気持ちに対して選べる選択肢は5つある。「いきなり辞める」だけが答えではない。この記事では、現役CEとして実際にもがいた経験ベースで、辞める前に検討してほしい5つの選択肢を本音で書いていく。
5分で読めて、今日の自分に必要な一手が見つかるはずだ。

辞めたいって思うこと自体、ダメなことなのかな…

全然ダメじゃない。むしろ気づけた時点で半分は進んでいる。落ち着いて選択肢を並べていこう。
「臨床工学技士を辞めたい」と思うこと自体は間違いじゃない
最初にこれを言わせてほしい。
「辞めたい」と検索する人の多くは、もう限界に近い場所にいる。職場で誰にも相談できず、自分で抱えた末にスマホで検索している。その状態にいるあなたは、すでに頑張りすぎているくらいだ。
辞めたい=弱い、ではない。むしろ自分の感情に気づける人ほど、次の選択肢を冷静に選べる。
この記事は「絶対に辞めるべきだ」とも「辞めるな」とも言わない。
僕が辞めたいと思ったときに調べた5つの選択肢を挙げるので、自分の状況に合うものを選ぶか、参考にして自分に合ったスタイルを見つける手段になれば嬉しい。
CEが辞めたくなる代表的な4つの理由
辞めたい気持ちには必ず理由がある。理由を言語化するだけで、次の一手は変わる。
まずは「なぜ辞めたいのか」を言語化しよう。
文章にせずとも、箇条書きでもいいから書き出してみて。
① 給料が業務量や責任に見合わない
これは僕自身が一番強く感じていた理由だ。
上司に収入の話を聞いた瞬間、「この先この職場にいて、自分の年収は思い描いたところまで届くんだろうか」と現実が見えてしまった。これがきっかけで「このままじゃ自分の人生設計と程遠くなる」と思った。
CEは医療技術職の中でも年収レンジが中位〜やや下位。看護師より低めに設定されている施設も多く、業務量との見合いに不満を感じやすい構造がある。
CEの年収の実態と具体的な給料アップの方法については、臨床工学技士の平均年収と給料アップの方法【現役CEが実体験で解説】で詳しくまとめている。
② 医療機器のミスが許されないプレッシャー
医療職の仕事は1つのミスが患者さんの命に直結する場面が日常的にある。
透析・人工呼吸・心臓カテーテルなど、扱う機器に許される誤差は限りなく小さい。このプレッシャーが日々積み重なっていくと、ある日「もう抱えきれない」と感じるタイミングが来る。
③ キャリアパスが見えない
「5年後、10年後、自分はどうなっているんだろう」
CEはまだ歴史が浅い職種で、キャリアパスのモデルケースが少ない。先輩を見てもロールモデルが描きにくい部分があり、これが将来不安につながりやすい。
実際に役職者がまだ若い場合は、運よく役職についているパターンもあるみたいなので自分が役職に就けたとしてもそれは数十年先になるといったこともざらにある。
④ 夜勤・オンコールが多すぎる
僕自身は夜勤のない職場を選んだので体験はしていないが、周囲のCEに聞くと月の夜勤・オンコールが多く、それに見合う手当が出ないという話はよく耳にする。
体力的にも精神的にも消耗するのが夜勤体制。手当が低いと「割に合わない」と感じやすくなる。
基本的に人間は昼型なので、夜勤を繰り返すことでイライラしやすくなったり、年齢を重ねていくごとに体力的にきつくなる。
夜勤、オンコールがなくなった先輩が、「給料が少し下がったがQOLが上がって今のほうが断然いい。」と言っていたので夜勤やオンコールはそれだけ負担になることをより実感した。

辞めたい気持ちは、これらの理由が単独ではなく「複合的」に積み上がって出てくることが多い。1つだけ解決しても、他が残れば気持ちは続く。だから「選択肢を複数組み合わせる」発想が必要になる。
辞める前に試したい5つの選択肢
ここから本題だ。いきなり辞める前に試せる選択肢を5つ並べる。
選択肢① まず「情報収集」だけを始める
一番ハードルが低い動きが、これだ。
僕が最初にやったのも情報収集だった。具体的には:
- 転職エージェントに登録(求人を眺めるだけ)
- 認定資格の勉強を始める
- 副業の情報を集める
実際に辞めるかどうかは、情報を持ってから決めればいい。情報を持つだけで、頭の中の漠然とした不安はかなり減る。
「辞めるか続けるか」の二択で考えると追い詰められるが、「情報を持つかどうか」なら今日からでも動ける。
選択肢② 別の病院・クリニックへ転職する
僕がやって一番効いたのがこれだ。
転職した結果、年収が約80万円アップした。それだけでなく、人間関係の良い職場に移れたことで精神的にもかなり楽になった。
また、実働時間も減り、副業に力を入れやすくなった。
数字(年収)と感情(人間関係・職場の空気)の両方が改善するのが、転職の本当の効果だ。
CEの転職市場は意外と動いていて、エージェントを使えば自分では見つけられない好条件求人にもアクセスできる。
どのエージェントを選べばいいか迷うなら、臨床工学技士におすすめの転職エージェント7選を現役CEが比較【2026年版】が参考になる。
選択肢③ CE資格を活かした異職種転換
CE業務そのものに疲れている場合は、CE資格を活かしながら現場を離れる選択肢がある。
代表的な転換先:
- 医療機器メーカー(営業・サポートエンジニア)
- 治験コーディネーター(CRC)
- 治験モニター(CRA)
- 製薬会社の医療職
僕の知り合いでメーカーに転職した人がいる。収入は確かに上がったけれど、病院勤務してたときよりは自由な時間は減ったと聞いた。といっても一般企業と同じレベルの実働時間になり、病院勤務よりも年収が上がる幅は大きくなるので僕も考えたことがある。
異職種転換は「収入アップ」と「働き方の変化」のセットで判断したほうがいい選択肢だ。
選択肢④ CEを続けながら副業で収入源を分散
僕が現在進行形でやっているのがこのルートだ。
- 透析スポットバイト(休日に単発勤務)
- 講師業(CE関連の教育・研修系)
副業を始めて変わったのは収入だけではない。副業収入があることで、本業を冷静に見られるようになったのが大きい。
「もし本業を辞めても、副業の収入で当面は食べていける」という余裕ができると、本業へのストレスが一段下がる。これだけで動きやすくなる人は多いはずだ。
万が一しんどくなっても副収入と貯金でいっとき生活ができるようにしておけば、本業の拘束力が下がり結果的にストレスが小さくなる可能性もある。

副業って、本業がきつい時に始める余裕ないですよね…
気持ちはわかる。でも逆で、副業を始めるから本業に余裕ができる、っていう構造もあるんだ。
だから、最初は休みの日にとりあえず動いてみることをお勧めします!

選択肢⑤ 完全に医療業界を離れる
最後の選択肢が、医療業界を完全に離れることだ。
- IT・WEB系
- 営業職
- 公務員
- 全くの異業種
メリットは「リセットできる」こと。デメリットは「CE資格が活かせない/年収が一時的に下がる」ことだ。
この選択肢は最後の砦として持っておくべきだ。「CEを絶対にやめるんだ」という方以外は、先に①〜④を試してから検討するのがおすすめだ。
- 仕事内容
- 勤務時間
- 自分の性格との相性
異業種転職をする際は、これらを良く調べて転職の軸を整えて置くことが必須だ。これをやるかやらないかでエージェントの見極め力が変わってくる。
選択肢別の判断フロー
5つの選択肢を、どんな状況の人に向いているかで整理した。
| 状況 | おすすめの選択肢 |
|---|---|
| 何から動けばいいかわからない | ① 情報収集をすることから始める |
| 職場が問題(人間関係・上司・条件) | ② 転職 |
| CE・医療業務自体が嫌い・続けたくない | ③ 異職種転換 or ⑤ 医療業界外 |
| 給料だけが不満 | ② 転職 or ④ 副業 |
| 一時的に疲れているだけ | ④ 副業で経済的余裕 |
| 心身を壊しかけている | まず休職、その後 ② |
辞める前にやっておくべき3つのこと
「辞めると決めた」段階に進む前に、必ずやっておいた方がいい準備が3つある。
① 転職エージェントに登録だけしておく
実際に辞めなくても、登録だけしておく価値は十分にある。
登録すると現実の求人が見えるので、「思ったより良い条件がある」「やっぱり今の職場の方がマシ」など、自分の状況を客観的に判断できるようになる。
情報を持っているかどうかで、辞める時の動きが全然違う。コストもかからないし、準備しておいて損はゼロだ。
② 貯金を3〜6ヶ月分確保しておく
経済的余裕があると、選択肢の幅が広がる。
「お金がないからこの職場にしがみつくしかない」状態は、判断力を奪う。最低3ヶ月、できれば6ヶ月分の生活費を確保しておくと、転職活動も冷静に進められる。
③ 辞めた後のキャリアプランを紙に書き出す
頭の中で考えるだけだと、ぐるぐる回って結論が出ない。むしろマイナス方向に思考が働いて憂鬱になりやすい。実際に僕もそうだった。
5つの選択肢のうち、自分が向きそうなものを1つ書き出して、「3ヶ月後・1年後・3年後の自分」をざっくり書いてみる。それだけで、進むべき方向がだいぶクリアになる。
周囲のCEで「辞めた人」「辞めずに改善した人」の話
参考までに、僕が周囲のCEから聞いた話を紹介する。
知人がメーカーに転職した話
CE資格を活かして医療機器メーカーに移った知人がいる。収入は確かに上がった。けれど、自由な時間は減ったと聞いた。
CEとして現場で働いていた時より出張や顧客対応で時間が取られる分、ワークライフのバランスは変わる。年収UPだけを期待して動くと、想定外のしんどさに出会うこともある。
社会人で知り合った先輩が転職した話
転職をきっかけに人が変わったように雰囲気が穏やかになった先輩がいる。
職場のストレスが減ると、同じ人なのに表情や話し方まで変わる。職場のストレスがその人にとってどれだけ大きかったかを後から実感できる例だった。

辞めて後悔した人っていないんですか?

もちろん人による。でも、何かしら行動して後悔した人はゼロに近いと思う。
まとめ|「辞めたい」気持ちは、動く合図
長くなったので、要点を整理する。
- 「辞めたい」と感じること自体は間違いじゃない
- いきなり辞める前に、5つの選択肢を試す(①情報収集/②転職/③異職種転換/④副業/⑤医療業界外)
- ② 転職は即効性が高い(僕は年収80万UP+人間関係改善)
- ④ 副業は精神的余裕につながる
- ⑤ 医療業界外は最終手段として持っておく
- 辞める前にエージェント登録・貯金3〜6ヶ月・キャリアプラン書き出しを準備
動かないことが、いちばんのリスクだ。
そして、これが現役CEとして僕が一番伝えたいことだ。
いくら調べても、行動しなければ何も変わらない。動くか動かないかだけが、分岐点だ。
僕も最初の一歩は転職エージェントへの登録だけだった。それでも、登録した瞬間から「自分には選択肢がある」という安心感が生まれた。
また、エージェントは人生設計相談としても話ができるので、他人に話してみることで情報を持つ第三者の意見はすごく参考になった。
実際に転職したのはそのずっと後だったが、最初の一歩を踏み出した時点で、すでに前に進んでいたんだと思う。
知らずに悩み続けるより、知った上で動く方が絶対にいい。転職と転職活動は別の話なので、まずは情報を持つことから始めるのが正解だ。
未来の自分は、今日動いた自分にきっと感謝するはずだ。
今日5分だけ、エージェントの登録画面を開いてみてほしい。それだけで、明日の景色が変わる。
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